青空文庫

「失楽園殺人事件」の感想

失楽園殺人事件

しつらくえんさつじんじけん

奇人描写孤絶怪奇探偵小説憂鬱静謐

書き出し

一、堕天女記湯の町Kと、汀から十丁の沖合にある鵯島との間に、半ば朽ちた、粗末な木橋が蜿蜒と架っている。そして、土地ではその橋の名を、詩人青秋氏の称呼が始まりで、嘆きの橋と呼んでいるのだ。その名はいうまでもなく、鵯島には、兼常龍陽博士が私費を投じた、天女園癩療養所があるので、橋を渡る人達といえば、悉くが憂愁に鎖された、廃疾者かその家族に限られていたからであった。所が三月十四日のこと、前夜の濃霧の名残

2023/04/16

b8777f6c9c1eさんの感想

情報量の多さに負けそうになる…が黒死館殺人事件を読む練習には最適だと思う。法水麟太郎の手掛ける難解な謎。唯一無二の性質のものだな。

2022/08/24

e7c0acb28390さんの感想

近代日本探偵小説の中でも突出した変格物である。 黒死館には及ばずとも、尋常ならざる狂気・特異・変態性がある。

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