おんせんだより
初出:「女性」1925(大正14)年6月
書き出し
……わたしはこの温泉宿にもう一月ばかり滞在しています。が、肝腎の「風景」はまだ一枚も仕上げません。まず湯にはいったり、講談本を読んだり、狭い町を散歩したり、——そんなことを繰り返して暮らしているのです。我ながらだらしのないのには呆れますが。(作者註。この間に桜の散っていること、鶺鴒の屋根へ来ること、射的に七円五十銭使ったこと、田舎芸者のこと、安来節芝居に驚いたこと、蕨狩りに行ったこと、消防の演習を…
竜
黄村先生言行録
心中
19双之川喜41さんの感想
著者は 自死しているように この話の 主人公も 独鈷の湯で 絶命する。 町大工をしている巨漢で 魅力的な性格である。 芥川が この様な 軽妙な文章を 書くとは 意外であるけど 面白い。