りゅう
初出:「中央公論」1919(大正8)年5月
書き出し
一宇治の大納言隆国「やれ、やれ、昼寝の夢が覚めて見れば、今日はまた一段と暑いようじゃ。あの松ヶ枝の藤の花さえ、ゆさりとさせるほどの風も吹かぬ。いつもは涼しゅう聞える泉の音も、どうやら油蝉の声にまぎれて、反って暑苦しゅうなってしもうた。どれ、また童部たちに煽いででも貰おうか。「何、往来のものどもが集った?ではそちらへ参ると致そう。童部たちもその大団扇を忘れずに後からかついで参れ。「やあ、皆のもの、予…
戯作三昧
母
文七元結
19双之川喜41さんの感想
流(竜)言飛語ではなく 本当に 竜が出てきたので 思惑が かさなって どう受け止めたら良いのか 各自 戸惑う心理描写が巧みである。 次作の 予告みたいなことも 言っている。