青空文庫

「紅黄録」の感想

紅黄録

こうおうろく

喪失と記憶家族不和農村の生活郷愁叙情的寂寥懐古

書き出し

成東の停車場をおりて、町形をした家並みを出ると、なつかしい故郷の村が目の前に見える。十町ばかり一目に見渡す青田のたんぼの中を、まっすぐに通った県道、その取付きの一構え、わが生家の森の木間から変わりなき家倉の屋根が見えて心も落ちついた。秋近き空の色、照りつける三時過ぎの強き日光、すこぶるあついけれども、空気はおのずから澄み渡って、さわやかな風のそよぎがはなはだ心持ちがよい。一台の車にわが子ふたりを乗

2017/08/27

b9ef941530ccさんの感想

伊藤左千夫の紅黄録は、作者が子供を連れて千葉九十九里浜へ行き、お光さんといろいろ語らう話。子供の姿を見ていると心が和が、お光さんはもう消息を絶っている。伊藤左千夫は、よく千葉へ行く、話の舞台は東京か千葉近辺が多い。

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