せつれいきじ
書き出し
一「此のくらゐな事が……何の……小兒のうち歌留多を取りに行つたと思へば——」越前の府、武生の、侘しい旅宿の、雪に埋れた軒を離れて、二町ばかりも進んだ時、吹雪に行惱みながら、私は——然う思ひました。思ひつゝ推切つて行くのであります。私は此處から四十里餘り隔たつた、おなじ雪深い國に生れたので、恁うした夜道を、十町や十五町歩行くのは何でもないと思つたのであります。が、其の凄じさと言つたら…
突堤
金比羅参り
竜舌蘭
阿波のケンさん36さんの感想
言葉が踊り過ぎるが作品にマッチしている。越前武生の有名旅館の娘に恋焦がれ数年経ってから再び会いに行くが状況はさまがわりしていた…。