まゆかくしのれい
書き出し
一木曾街道、奈良井の駅は、中央線起点、飯田町より一五八哩二、海抜三二〇〇尺、と言い出すより、膝栗毛を思う方が手っ取り早く行旅の情を催させる。ここは弥次郎兵衛、喜多八が、とぼとぼと鳥居峠を越すと、日も西の山の端に傾きければ、両側の旅籠屋より、女ども立ち出でて、もしもしお泊まりじゃござんしないか、お風呂も湧いていずに、お泊まりなお泊まりな——喜多八が、まだ少し早いけれど……弥次郎、もう泊まってもよかろ…
狂童女の恋
微笑
眉山
c29aac685400さんの感想
美しい女の、怪異であり幽霊でもある。 鏡花らしい美しい言葉で綴られた、読み応えのある一遍