青空文庫

「倫敦塔」の感想

倫敦塔

ロンドンとう

夏目漱石50
孤絶歴史的人物の描写異国情緒回顧的幽玄静謐

書き出し

二年の留学中ただ一度倫敦塔を見物した事がある。その後再び行こうと思った日もあるがやめにした。人から誘われた事もあるが断った。一度で得た記憶を二返目に打壊わすのは惜しい、三たび目に拭い去るのはもっとも残念だ。「塔」の見物は一度に限ると思う。行ったのは着後間もないうちの事である。その頃は方角もよく分らんし、地理などは固より知らん。まるで御殿場の兎が急に日本橋の真中へ抛り出されたような心持ちであった。表

2019/10/29

19双之川喜41さんの感想

 「過半想像的の文字」と 漱石が言うのだから 想像と妄想で 成り立っている。 地獄門の警句が 飛び出したり 虚実あいまぜてあるので 注意 深く読むことが必要と 感じた。

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