青空文庫

「オーウェルジョージ」の作品

オーウェルジョージ

オーウェルジョージ

生年:1903-06-25没年:1950-01-21

ナショナリズムについての覚書

ナショナリズムについてのおぼえがき

初出:1945年

56
2022/05/02

cdd6f53e9284さんの感想

これは、第二次世界大戦でドイツが降伏したあと、日本が降伏するまでの間に書かれた評論だそうだ。 だからだと思うが、日本についての言及は、不自然なくらいほんの僅かしかないし、それも「極東の不可解な狂気の国」以上の理解を深めようとする意欲など窺われないほどの冷淡さで埒外に押しやられている印象さえある。 ナショナリズムにしても愛国心に関しても、ナチス·ドイツを検討すれば十分足り、極東の島国などあえて論ずるに値するような独自性など何もないということか、まあ、無視とまでは言わないが、ナチス·ドイツの追随者くらいの認識しかなかったのだろう。 半分は、本当だったのだから仕方がないが、この「埒外」と「無視」の違和感から欧州における日本国の理解の程度に気づかされたという経験を最近もした。 ウクライナ支援に対しての感謝メッセージの中に日本が含まれておらず、支援に奔走した関係者のテンションを大いに下げたことだ。そして、昭和天皇がヒトラー、ムッソリーニと同列に認識されていることも知らされて、ウクライナの、というよりは欧州全体の日本という国の認識の低さを思い知らされて戸惑ったのだと思う。 欧米人の日本認識の象徴のようにいわれる「アニメ」や「美味しい日本食」にいい気になっていた日本人にとっては、それらは当然日本を表すほんの一部のものに過ぎないのだが、彼らにはそれがすべてで、他のことは何も知らないのだということを認識しておかなければ駄目だと気づかされたのではないか。 しかし、それは、日本にしても同じことなのかもしれない。 スターリンのソビエト連邦時代、国を早急に工業化させるために急速な外貨獲得の必要から、ウクライナで収穫された穀物を必要以上に過大に収奪·輸出して、数百万人のウクライナ人を餓死させたホロドモールの記憶を、日本人の誰が共有しているだろうか、 去年だったか、少し前の映画に「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」というのがあった。スターリンの犯罪とホロドモールの悲惨を描いた映画だった。 1933年当時、路上には餓死者の死体が幾つもころがっている凄惨な写真は、ネットでも見ることができる。 21世紀になった今また新たな狂気の指導者によって惹き起こされた戦禍にある現在のウクライナと同じ光景がそこには写されている。

ファシズムとは何か

ファシズムとはなにか

初出:不明

11
2023/05/16

中央原理さんの感想

 オーウェル当時の英国にて、あらゆる勢力、団体、主義にファシズムだという非難が敵対勢力によって浴びせられる。要するに、自身の敵対者、潜在的抑圧者だと言っているに過ぎない。「クソ野郎」と呼ぶのと変わらないだろう。  こうした語の使用法は現在も全く改善されていない。従ってオーウェルの小論は全く古びていない。  だがどちらかと言うと、現在あるいは我が国のメディアでは、ある団体をファシズムだと言うよりは、安倍首相をヒトラーだと言うように個人を世界に認められたフリー大罪人ヒトラーと同一視して非難する方を好むようである。全く国内のある特定の民族を600万人も収容所に集め虐殺した日本の首相が現代にいるのなら教えてほしいものではないか?全く軍事的な力によって政権を奪取した首相が現代にいただろうか?  こうした連中の悪徳は、ただ自分の気に食わない相手をクソ野郎と呼べばいいものを、何かヒトラーだのファシストだのと呼ぶことによって、自身を正義の代弁者であるかのように見せようとする姑息さにある。自分に都合のいいように正義を一時的に持ち出すやり方は、昨今のポリコレニスト共と全く同じ手口だ。彼奴らは自身の利益の最大化に不都合な正義を無視する。こうした現代の正義が置かれている状況を見たなら、ソクラテスとアリストテレスもきっと涙を流すだろう、衆愚に弄ばれる正義の姿態を見たならば。

絞首刑

こうしゅけい

初出:不明

14
2024/10/30

時間旅行者さんの感想

その気づきに自分も戦慄した 死刑囚も人間だ 冤罪なんて、もってのほかだ

詩とマイクロホン

しとマイクロホン

初出:不明

25

象を撃つ

ぞうをうつ

初出:不明

22

あなたと原子爆弾

あなたとげんしばくだん

初出:不明

10
1 / 1