青空文庫

「笑う唖女」の感想

笑う唖女

わらうおしおんな

初出:「文芸」1935(昭和10)年1月

夢野久作43
下町風土怪奇日常の非日常緊張

書き出し

「キキキ……ケエケエケエ……キキキキッ」形容の出来ない奇妙な声が、突然に聞こえて来たので、座敷中皆シンとなった。それはこの上もない芽出度い座敷であった。甘川家の奥座敷。十畳と十二畳続きの広間に紋付袴の大勢のお客が、酒を飲んでワイワイ云っていた。奇妙な謡曲を謡う者、流行節を唄い唄い座ったまま躍り出しているもの……不安とか、不吉とかいう影のミジンも映していない、醇朴そのもののような田舎の人々の集まりで

2020/11/11

19双之川喜41さんの感想

 結婚式の披露宴に 招かれた 村人たちの  酔態が 何とも面白い。 突如  妊娠した 色情狂の 乞食女が  宴に 乱入して 奇声を発するところから  謎解きが展開する。 よくできた作品と感じた。

2018/10/29

0e350b544a59さんの感想

今では使えない差別的な言葉が随所に出て来るが、書かれた時代を考えれば仕方がないか。 オシ女の哀れさと、男の身勝手さが良く書かれてるし、ラストにもちょっとひねりがあるのは探偵作家としての久作の片鱗がうかがえる。 つまり、花嫁の行動次第でオシ女が死ぬか自分が死ぬか、で読者としては少し溜飲が下がる思いがするが、全体的に読後感はあまりよくない。

2018/03/17

e5a233d2cb45さんの感想

全体に漂う奇妙な感じと過失を犯した主人公の心理描写が秀逸です

2017/05/13

456e94a2268cさんの感想

一気に読める面白さ。人生の頂点とどん底が交差してしまったことの結末。

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