青空文庫

「雪中富士登山記」の感想

雪中富士登山記

せっちゅうふじとざんき

小島烏水14
季節の移ろい旅の情景自然と人間の冥通叙情的静謐

書き出し

一今朝は寒いと思うとき、わが家の背後なる山王台に立って、遥かに西の方を見渡すと、昨夜の風が砥ぎ澄まして行った、碧く冴えた虚空の下には、丹沢山脈の大山一帯が、平屋根の家並のように、びったり凍かんで一と塊に圧しつけられている。その背後から陶器の盃でも伏せたように、透き徹っているのは、言うまでもなく富士の山だ。思いがけなく頭の上が、二、三寸ほど、大根卸しでも注いだように、白くなっている。山の新雪!下界で

2016/04/09

YELLOWテントマンさんの感想

初冠雪後の富士山に、現在の登山口より手前から登っている。だんだん明るくなってくる様の描写が見事である。欲を言えば、足拵えなどの装備が書かれていれば更に参考になっただろう。

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