青空文庫

「河童」の感想

河童

かっぱ

初出:「改造」1927(昭和2)年3月

古典の翻案奇人描写静謐孤絶怪奇憂鬱

書き出し

序これはある精神病院の患者、——第二十三号がだれにでもしゃべる話である。彼はもう三十を越しているであろう。が、一見したところはいかにも若々しい狂人である。彼の半生の経験は、——いや、そんなことはどうでもよい。彼はただじっと両膝をかかえ、時々窓の外へ目をやりながら、(鉄格子をはめた窓の外には枯れ葉さえ見えない樫の木が一本、雪曇りの空に枝を張っていた。)院長のS博士や僕を相手に長々とこの話をしゃべりつ

2024/12/20

上手いさんの感想

重度の精神病の想像力に関心した半分、怖いと思ったことも事実です。

2023/11/17

67ac3d5da9e4さんの感想

頑張って生や死やなんやかやを軽く扱おうとして、かえって「真面目な人なんだな」と思わせる作品。河童の世界も人間の世界も変わらない気がするので、なんで河童ワールドへ帰りたいのかなとは思った。当時の新聞と並べて読んだら理解が深まりそう。

2023/04/21

1aa91ba48629さんの感想

芥川らしさを感じなかったのは私だけかな?初めと中盤、最後で矛盾を感じる。自殺を意識してこれを書いたと感じる。とすれば、芥川の自殺は河童のそれと同じに当然であり軽いものだったのでは?

2020/10/08

be06ea0333e4さんの感想

読み終わった後、なんとも言えない不思議な読後感に包まれました。

2020/08/02

19双之川喜41さんの感想

 「頼みもしないのに どうして産んだ?」というセリフは ほとんどの 人が 親に 言い放ったことが あるかもしれない 手垢にまみれた 常套句であろう。反論としては 「頼んで 産んでもらった人の 意見を 聞きたい」と 返せばよい。それでも むずかるようなら かかわりを 絶つ 方向で 水面下で 策を練る。うまくいくかもしれない。

2019/05/02

b25b0bd2dcfbさんの感想

どうして産んだどうして作った 産まれてくるのは別個体だというのにその意思も関係なく自分の都合のためだけになんで子どもなんて作った 疾患のある家系だと分かっていてどうして 子どもが世を愛せるかどうかも分からずどうして 取り返しはつかないのに 無かったことには出来ず死ぬことも楽では無いのにどうして 憎い

2018/04/08

124b862270beさんの感想

中学生の自分が読んだときには、何が面白いのかサッパリわからず、雰囲気に戸惑うばかりであった。 今の自分が聞くには、痛快な世界である。 よくも悪くも、人を選ぶようである。

2017/03/26

ささみさんの感想

何故かワンシーズンに一回くらいの頻度で読みたくなる小説

2016/11/17

喜助さんの感想

河童の世界はひどく合理的だ。望まぬ生は中絶し、職を失えば餓死する前に食肉とされる。 人間の世界とはあべこべで河童たちの姿は醜いと思っていた主人公も、最後には河童たちを愛し、自分が帰る世界は汚らしい人間の世界ではなく河童たちの世界だと思うようになるのは、ガリバー旅行記のフウイヌムとヤフーも連想させた。 トックは自殺した過去の偉人を尊敬していた。死後の自分の名声を気にしていた。 芥川の遺書に『人生は死にいたる戦いだ』『もしこの戦いに敗れたときは父のように自殺せよ』とあったが、彼にとって自殺は恐れではなく、人生の逃げ道であり清算手段に過ぎなかったのだろうか。 作者が生まれる前に「この世に生まれたいか」と問われたとしたら、果たして是と答えたのだろうか。

2016/09/11

01d27ef6be05さんの感想

河童版不思議の国のアリスのような作品。 ブラックで退屈で陳腐な童話のような話がだらだらと最後まで続く。 オチはありがち。(当時は斬新だったのかなぁ) 狂人の書いた狂人が主役の話といったところか。 この作品を執筆後に亡くなったという事だから、才能の枯渇故か狂ってしまった故か…という事は理解できる作品。

2016/08/11

eb6759fac601さんの感想

河童の世界の中に龍之介の心の闇を描き、その後の運命を暗示してるにゃ。

2016/03/05

25cb10e550ebさんの感想

あまり楽しめなかった

2016/02/27

75071727ff42さんの感想

芥川竜之介らしい作品、一見河童の世界ヘ行くという掴み所の難しい題から芥川独特の世論や人生観が書かれているところが良いと思う。

2015/11/02

e3da249aece7さんの感想

精神病患者の第二十三号が誰にでも語るという河童の国の話。現代社会にも相通ずる風刺がこめられており、とても面白い

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