青空文庫

「サフラン」の感想

サフラン

サフラン

初出:「番紅花 1巻1号」東雲堂書店、1914(大正3)年3月

鴎外6
回顧的自己認識静謐内省的叙情的

書き出し

名を聞いて人を知らぬと云うことが随分ある。人ばかりではない。すべての物にある。私は子供の時から本が好だと云われた。少年の読む雑誌もなければ、巌谷小波君のお伽話もない時代に生れたので、お祖母さまがおよめ入の時に持って来られたと云う百人一首やら、お祖父さまが義太夫を語られた時の記念に残っている浄瑠璃本やら、謡曲の筋書をした絵本やら、そんなものを有るに任せて見ていて、凧と云うものを揚げない、独楽と云うも

2020/08/08

19双之川喜41さんの感想

 枯れたと 思い込んでいた サフランが 鴎外の目には ど根性サフランに 見えたようで きまりがわるいのを 隠すためか 宇宙の間で 私は私の 生存をしていく などと 俄に 哲学者となり 目くらましを しているのが 面白いと感じた。

2019/12/15

fa5554bff65fさんの感想

 名前だけ知っていて実物を知らないものは往々としてあるもの。今ではすぐに検索も出来るけれど、すべての単語を調べたりなんかしない。  数多ある花のひとつが僅かに心に留まるのも、袖触れあうも多生の縁と言うものか。またこの話に、私やあなたが触れたのもひとつの縁である。

2016/02/15

3e9c4b240bacさんの感想

最後に「尾竹一枝君のために」とあったので、これは個人にむけた文章なのかな。それにしても、『サフランについて』何か書こうと思って、無理矢理書きました感が半端無い(笑) いや普通の人なら何も書けないんだろうけど流石は鴎外翁、ちゃんとした作品になってる! 花屋で買ったサフランを鉢に植え替えたら数日で萎れちゃったけど実はまだ生きていて、忘れた頃に増殖しはじめた、その生命の力強さにビックリする鴎外。たまに水やりしてみる鴎外。可愛いではないかww

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