ごじゅうのはるに 2
初出:「現代詩」1956(昭和31)年9月号
書き出し
五十の春に2中野鈴子いまようやくここまで歩いてきたところだ誰かが呼んだと思うときもあったがそれは空耳だった振り返って返事をしているわたしに呼び止めたと思った人は気のつかぬ如くとっとっと先の方を歩いて行ったわたしは一人とぼとぼここまでたどりついた花の咲く頃には却って身を細くして自動車をよけるような恰好になったものだようやくここまでたどりつき山道にさしかかったところだこの山道を入ってゆくと道が分からな…
65c8aadc88adさんの感想
人によっては面白いかもね。