現代語訳 平家物語
げんだいごやく へいけものがたり
14 解説
14 かいせつ
初出:「世界名作全集 39 平家物語」平凡社、1960(昭和35)年2月12日
尾崎士郎約4分
書き出し
私は、子供の頃から薩摩琵琶が好きだったので、大きくなってから自分で弾奏をやりながら歌ったこともある。もちろん、音痴の私が、うたうことのうまい道理はないが、三十をすぎてから、偶然の動機で、正派薩摩琵琶の師匠と知り合い、正派の豪壮な階調が、ことごとく文章、特に語呂の呼吸と物語の筋の一致しているところにあると思った。薩摩正派の基点となるべきものは、宿命の悲哀を直接に、肉体にぶっつけてゆく一種の迫力である…
2024/05/06
19双之川喜41さんの感想
尾崎は この物語の 骨組みと なるべきものは 琵琶法師などにより 伝えられてきたものから 採集されたのではないかと 立論する。琵琶法師の 語るところは いわば 速報された かわら版の ようなものとすれば 平家の 残党が 異を立てる余地は あったとしても おかしくは ないから 多くの 関係者が 口を挟み 次第に より 完成度が 高くなったとのは 不思議はないと 感じた。
2023/01/10
d6e6444a9さんの感想
尾崎士郎さんは、琵琶の師匠との出会いが、平家物語を現代語訳するきっかけになったと書いている。 人との出会いは、大事なんだと、思った。
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