青空文庫

「鵠が音」の感想

鵠が音

たづがね

02 島の消息

02 しまのしょうそく

書き出し

硫黄を発掘する人々の外に、古加乙涅を栽培する数家族が、棲んでゐた。其人々を内地に移した。さうしてそこに、後から/\送つた兵隊で、島は埋まれてしまつたと言ふあり様であつた。春洋と、春洋の所属する「膽二十七玉井隊」の一大隊が上陸したのは、昭和十九年の七月であつた。食糧なども、前からゐる隊のやうに、すら/\と渡らなかつたらしい。——これは後に聞いた話である。みんな一度は、ぱらちぶすに罹り、島の硫黄泉で、

2022/02/19

阿波のケンさん36さんの感想

敗戦が濃くなってきた特攻隊員の詩のメッセイジ。死を覚悟した詩に心打たぬものはない。

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