青空文庫

「浅草むかしばなし」の感想

浅草むかしばなし

あさくさむかしばなし

初出:「東京日日新聞 第四五五~第四五六号」東京日日新聞社、1950(昭和25)年3月8日~9日

書き出し

浅草公園のはなしもあんまり古いことは大抵忘れてしまったからここでは話すことはできない。十二階の初めて建てられた時も、六区に米国南北戦争のパノラマの出来た事も、見に行ったことは記憶しているがはっきりした年代がわからないから暫くおあずけにして置こう。僕が二十になった頃から(即明治三十年頃から)のことならどうやら記憶しているようだ。一番はずれの江川劇場は玉乗や手品の興行で人に知られていた。現在吉本のグラ

2023/05/26

ハルチロさんの感想

本作品は、荷風先生の没年の9年前のエッセイです。荷風先生が二十歳の青年期、浅草は、東京で最も大きい繁華街でした。衣食住関連の店や文化芸術関連の施設がひしめいていたことと思います。しかし、人間の記憶ーー特に晩年の記憶ーーというものは、“食”の記憶が、強く残っているものなのでしょう。作品の中で、多くの料理屋が紹介されています。今も残るお店もあります。機会があれば、是非訪れてみたいです。

2021/12/13

阿波のケンさん36さんの感想

昭和25年当時の浅草の街の店の移り変わりを記したもの。震災、戦災、時代の流れが大きな変化のをもたらしていることがわかる。

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