青空文庫

「雲の裂け目」の感想

雲の裂け目

くものさけめ

初出:「高原」鳳文書林、1947(昭和22)年12月20日

民喜20

書き出し

お前の幼な姿を見ることができた。それは僕がお前と死別れて郷里の方へ引あげる途中お前の生家に立寄った時だったが、昔の写真を見せてもらっているうちに、庭さきで撮られた一家族の写真があった。それにはお前の父親もいて、そのほとりに、五つか六つ位の幼ないお前は眼をきっぱりと前方に見ひらいていて、不思議に悲しいような美しいものの漲っている顔なのだ。こんな立派な思いつめたような幼な顔を僕はまだ知らなかった。そう

2023/03/20

阿波のケンさんさんの感想

ガンを患っている父と看病する母、何時も居る様な居ないような夢想癖のある少年の思い出。

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