青空文庫

「春」の感想

はる

初出:「新小説 第二十四年第四號」1919(大正8)年4月1日

有島武郎11

書き出し

春になると北海道の春を思ふ。私は如何いふものか春が嫌ひだ。それは感情的にさうだと云ふよりも寧ろ生理的にさうなのだらう。若い女の人などが、すつかり上氣せ上つて、頬を眞赤にして、眼までうるませてゐるのを見たりすると、籠り切つたやうな重苦しい春の重壓が私の精神をまで襲つて來る。醗酵し切らない濁酒のやうな不純な、鈍重な、齒切れの惡い悒鬱が何所からともなく私の心と肉とをさいなんでかゝる。あの重く、暖かく、朧

2025/08/06

艚埜臚羇1941さんの感想

  北国では 芥取車(あくとりしゃ)の  前身は  橇(そり)だった らしい。有島は 春は 刺激が 強すぎるので もろに 春の 季節を 感じることは 好まないとする。なので 春は 回想するのが 好きだという。半分くらいは 同感した。

2022/03/11

阿波のケンさん36さんの感想

北海道の冬から春にかけての移り変わりを空、風、雪、犬猫、人や草木から感動的に聞いている作品だ。

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