青空文庫

「円光」の感想

円光

えんこう

或は“An Essay on Love and Art.”

あるいはアンエッセイオンラブアンドアート

初出:「我等 第一年第七号」1914(大正3)年7月1日

佐藤春夫14

書き出し

一人の画家がゐた。売出しの女優は花束でとり囲まれるが、彼は幸福そのものでとりかこまれた。若い美しい妻をめとることが出来た。二人して海の近くに新婚の旅をしてゐる間に新しい画室はタウンの端れに落成した。時は、悲しいものをより甚しく悲しましめる代りには、楽しいものにより一層楽ましめるといふ晩春初夏であつた。‘No, not happiness; certainly not happiness! Plea

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