さけみずく
初出:「朝日新聞 PR版」1964(昭和39)年12月
書き出し
私はいま二週間以上も酒びたりになっている。いま書いている仕事のためとは云わない、けれどもこの仕事は、半年もまえから計算し、精密なコンティニュイティを作り、それを交響楽と同じオーケストラ形式にまとめあげた。そうして書きだしたのだが、作中の人物は半年以上ものつきあいであり、誰が出て来てもみな古馴染で、小さな疣や痣や、めしの喰べかたや笑い声までがわかっていて、その男、または女の出番になると、うんざりして…
8eb05d040692さんの感想
「作者は自分の小説によって殺される」 言えて妙…