青空文庫

「酒・杯・徳利」の感想

酒・杯・徳利

さけさかずきとっくり

初出:「ぬかご」ぬかご社、1934(昭和9)年3月号

書き出し

荒廃した田舎家の中だ。半漁半農の村だから、数年前までは恐らく一番貧しい漁夫の棲家だったに相違ない。藁葺屋根はなかば腐れ、荒木田の壁は崩れ、天井板も柱も黒く煤け、二段になっている造り付けの戸納の戸は欠け、畳はみるかげもなく脆けて、歩くたびに床板の軋む音がする。部屋はひと間きりない、土間が広くとってあるのは、以前そこに竈を据えたり、漁具を置いたり、雨降りのとき子供の遊び場にしたりしたものであろう、今は

2026/02/21

艚埜臚羇1941さんの感想

  彼の志は 思い通りには 往っていない 文筆家を 志望している 青年が 浦安の あばら家から 宿替えをして 今では ささやかな 所帯を持ち 子供にも 恵まれては いるけど 依然として 納得のいく 作品を 作りあげたわけではなく 飲酒の 三点セットは 変わらず 男を 支えている 出口の 見えない 生活を 丁寧に 活写している。上手いなと 思わせる くだりも ある。

2026/01/29

df28d9bd800fさんの感想

「フランスの傑作は屋根裏から生まれる」 追い詰められた環境で傑作が出来ると言うことなのかもしれないけど… 書き手しだいのような気もする

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