青空文庫

「女」の感想

おんな

書き出し

女は五通の手紙を書き、それ/″\白い角封筒に丁寧におさめた。内容は悉く同じものであった。封をしてから、女は裏に自分の名前を書いた。それから五つの表書をしばらく思案していたが、やがて、ペンの音をさせて性急に五種類の名前を書きはじめた。夕闇が女の部屋にある水仙の白さを浮きたたせた。女は黒革のハンドバッグに五通の手紙をしまいこんだ。春の朝は、かんばしいかおりと明るい色彩をたずさえて女の寝床近くへ訪れた。

2022/05/04

7790bebd7327さんの感想

構成が凄かった。

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