青空文庫

「幾度目かの最期」の感想

幾度目かの最期

いくどめかのさいご

初出:「VIKING47・VILLON4 共同刊行号」1953(昭和28)年3月

久坂葉子92

書き出し

熊野の小母さんへ。あなたには、四五年も昔から、よくお便りしてます。けれど、こんな殺風景な紙に、宿命的な味気ない字を書くことは、はじめてです。いつも、信州の紙とか、色のついたアート紙に、或いはかすれた筆文字で、或いは、もっと、面白くきれいな字——いやこれは、おこがましいかな。でも、あなたは、私の字を好んでくれました。——で、お便りしたものです。何故、この紙を選んだか、おわかりですか。実は、あなたにた

2020/09/26

19双之川喜41さんの感想

 書き手は これは 小説ではない 心の告白である と言っているので 当然 筋はなく 詩味もなく 企みもない。 恋人たちを 青白き大佐 鉄路のほとり 緑の島 南の国と呼んでいるのは 番号で 呼ばれるよりは ましかなと思ってしまった。自殺マニアらしく 数回の 未遂の後に 絶命する。痛々しさは 伝わると思った。 

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