おやばかにゅうどうき
書き出し
父親三十五歳のとき、長女が生れた。昭和八年である。私にとっては、まったく思いがけない出来事だった。そのとき、ある婦人雑誌から、はじめて父親になった感想を求められ、父親たるべき腹の出来ていないことを答えたことを覚えている。当時の日記をひろげてみると、つぎのような感想が書きなぐってあった。「わが子一枝(カズエ)、一日ごとに変化の兆、歴然たるものあり。成長に向う変化である。その変化を前にしていると、父親…
鍋焼きうどんさんの感想
息子を見つめる著者の眼差しの誠実さに胸が熱くなる。著者の祈った祠には思い遣りのある仏様がいらっしゃったのだ。