青空文庫

「菊」の感想

きく

初出:「ヒッチコック・マガジン 第四巻第一二号」宝石社、1962(昭和37)年11月1日

山川方夫12

書き出し

昔、一人の女がいた。女は御所につとめ、幼いころからその御所の奥ふかくに住み、中宮の御身のまわりのこまごまとした雑用をはたすのが役目だった。中宮と主上との御仲はたいへん円満で、毎日は時の刻みのように着実に、平和に過ぎ、そのあいだ女もまた中宮に表裏なくまめまめしく仕えたので、中宮は女に一部屋を下さるまでになった。いつのまにか、女の年齢は二十を大幅に越えてしまっていた。ある春の一日、御所で花見の宴が催さ

2022/04/24

鍋焼きうどんさんの感想

取り憑かれた様な異性への俗念と憑きものが去った後の無関心さのギャップが人の心の働きの不思議さというものか。

2021/06/19

阿波のケンさん36さんの感想

中宮付き女房の若武者への焼けるような想いも一転憑き物が落ちた様に…。 女心と秋の空だろうか?

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