青空文庫

「小さきもの」の感想

小さきもの

ちいさきもの

初出:「夜鳥」春陽堂、1928(昭和3)年6月23日

書き出し

「裁縫は出来るの」「少しばかり致します」「煮焚も出来るね」「はい、マダム」「毎日、朝六時からここへ来て、家の雑用と食事の仕度をしてもらいます。給金は葡萄酒代も入れて一ト月四十フランだがね、それでいいの」「それはもう結構でございますが……ただ……」と女中はいいかけて、遠慮がちに口ごもった。そして、抱かれてすやすやと眠っている赤ん坊から眼を離さずに、可愛くてたまらないといった風で、その子の顔へ頬ずりを

2024/05/01

19双之川喜41さんの感想

 赤ん坊の 養育に行き詰まった 女は 子とともに 川に投身することを 考えるけど 踏ん切りが付かない。考えた末に 施設に 子を預け その後 彼女は 想像しがたい行動に でてしまう。揺れ動く 女の 哀れな心情の描写が 心に残ると 感じた。

1 / 0