青空文庫

「空家」の感想

空家

あきや

初出:「夜鳥」春陽堂、1928(昭和3)年6月23日

書き出し

錠をこじあけて屋内へ入ると、彼はその扉を要心ぶかく締めきって、じっと耳を澄ました。この家が空家であることは前から知っていたが、今入ってみると、寂然していてカタとの物音もないのと、あやめも分かぬ真の闇に、一種異様な気味わるさを感じた。一体、今夜のように、人がいてくれなければいいという願望と、そうした静寂の不気味さを同時に感じたということは、彼としてはこれまでに曾てない経験であった。やがて手探りで扉の

2026/01/12

うさぎ御前さんの感想

そういう精神状態になるだろうなぁ

2022/02/13

19双之川喜41さんの感想

 読み手 自身の 心臓の鼓動が 自ら 聴き取れるような 緊迫感に あふれる 描写力である。著者と 共に 空き巣に 忍び込む感が 半端なく ドギマギしてしまう。窃盗だけでは すまないのかと思ったらそうではなかった。

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