青空文庫

「待っている女」の感想

待っている女

まっているおんな

初出:「ヒッチコック・マガジン 第四巻第三号」宝石社、1962(昭和37)年2月1日

山川方夫17

書き出し

寒い日だった。その朝、彼は妻とちょっとした喧嘩をした。せっかくの日曜日なので、彼がゆっくりと眠りたいのに、妻はガミガミと彼の月給についての文句をいい、枕をほうりなげて、挙句のはて、手ばやく外出の仕度をして部屋から出て行ってしまったのだ。蒲団に首をうずめたまま、彼は、またか、と思った。また半日も帰らないのだろう。近ごろ、妻はよくこの手を使う。どうせ実家にでも行き、思うさまおれの悪口をならべてくるのに

2025/08/13

艚埜臚羇1941さんの感想

  ずいぶんと 長い 時間 誰かを 待っているように 見える 若い 女が 見受けられる。気になって 何回も たばこ屋に 煙草を 買いに 出向き 様子を さぐるような げすの 勘ぐりのような 行動を してしまう。何のために その 女が 佇ん いるのかは しまいまで はっきりしない。朝 家を 飛び出して 行った 妻が 帰宅した ので 尋ねてみると 妻もまた 何かを 待っている かのように どこかで たちすくして いたという。上質な 寓意に 充ちた 文章と 感じた。

2023/02/01

128357621c4aさんの感想

男女の関係性、断絶、幻想をなんとも寓話性のある構造で描いててすごく良かった

2021/01/19

いちにいさんの感想

幻想的な物語だ。

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