青空文庫

「琉球史の趨勢」の感想

琉球史の趨勢

りゅうきゅうしのすうせい

初出:「沖縄教育会にての演説」1907(明治40)年8月1日

伊波普猷33

書き出し

私は今日郷土史に就いて鄙見を述べたいと存じます。すなわち琉球の代表的人物が自国の立場に就いて如何なる考えを懐いていたかということをお話致そうと存じます。一体世の大方の人は琉球史上の特殊の時代の人民がはたらきまた考えた結果を見て直ちに琉球史を一貫せる精神を捕えようとする傾きがありますが、これは余り宜しくない態度であります。慶長十四年の琉球入とか明治十二年の廃藩置県とかいうような社会の秩序の、甚しく乱

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