青空文庫

「十時五十分の急行」の感想

十時五十分の急行

じゅうじごじゅっぷんのきゅうこう

初出:「夜鳥」春陽堂、1928(昭和3)年6月23日

書き出し

「今日お発ちだそうですね、ムッシュウ」と跛の男が私に問いかけた。「ああ、月曜の朝にマルセイユへついていないと、都合がわるいからね。十時五十分の急行でリオン停車場から発とうと思っている。あの急行がいいよ。だが鉄道のことは君の方が詳しいわけなんだね、君は病気になる前までP・L・M(巴里・リオン・地中海鉄道会社)に勤ていたそうだから」すると彼は眼を閉じたが、急に顔が蒼ざめて来て、「ええ、知っていますとも

2024/06/01

8eb05d040692さんの感想

事故体験談です

2020/09/15

19双之川喜41さんの感想

 リオン駅発 マルセイユ行きの 地中海鉄道の 機関手が 運転室内に落ちた 雷に 直撃されて 気絶し 四肢が 痺れてしまい 列車は 制御不能となり 数百人の 何も知らない乗客を 乗せたまま 暴走してしまう。文章力で 緊迫感を 盛り上げる力が 素晴らしい。機関手が 夜空の星に 気がつく あたりの 描写は ガルシンの「赤い花」を 思い出させる。 

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