青空文庫

「乞食」の感想

乞食

こじき

初出:「新青年」1923(大正12)年8月号

書き出し

夜は刻々に暗くなってゆく。一人の老ぼれた乞食が、道ばたの溝のところに立ちどまって、この一夜を野宿すべき恰好な場所を物色している。彼はやがて、一枚のあんぺらにくるまって身を横えると、小さな包みをば枕代りに頭の下へ押しこんだ。そのあんぺらは彼にとって殆んど外套の代用をなしているものであるし、またその包みは年中杖の尖にぶらさげて持ちあるいているのである。彼は飢と疲れでがっくりと仰臥になったまま、暗い蒼穹

2021/06/20

19双之川喜41さんの感想

 男は 二回も 親から 捨てられ やむ無く 乞食を 渡世としている。重い荷馬車の下敷きになった馭者から 人を呼んでくるように 懇願されるけど 馭者の両親からは 銃口を向けられたりしたので 事故現場を 教えずに 立ち去る。終わりまで 緊迫感は 続き 盛り上げ方が 巧みだと 想った。

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