青空文庫

「幻想」の感想

幻想

げんそう

初出:「新青年」1925(大正14)年1月増刊号

書き出し

乞食は、その日、辻馬車の扉を開け閉てして貰いためた僅かの小銭を衣嚢の底でしっかと握り、寒さで青色になって、首をちぢめて、身を切るような寒風を避ける場所を探しながら、急ぎ足の人々とともに往来を歩いて行った。すっかり草臥れてしまって、『どうじゃ一銭』を云うさえ億劫だし、手をのべたくても、手套なしの手は我慢にも衣嚢から出せないほど凍かんでいた。横っちょに吹きつける粉雪が髭にたまり、頸筋へ溶けこむのにも気

2021/12/11

いちにいさんの感想

面白い。

2020/12/28

499e3b0a4ae8さんの感想

泣いた。

2020/10/15

19双之川喜41さんの感想

 ある乞食が 偶然 出会った 犬を連れた 目の不自由な ほかの 乞食に 大盤振る舞いを してしまう。そのことは 倒錯した 妙な 優越感を もたらし 日頃 虚しく 幻想していた 馬車を買うという 夢を 遥かに 超える 充足感が 心に 湧き起こってくるのであった。なかなか 予想できない 展開で 心理描写を 含めて 堪能できる 佳作と感じた。

2020/04/28

bbea286d427dさんの感想

満足したから死ぬ。良い最期かと。しかしながら、読み手によって他にも捉え方がありそうな、そんなラストです。

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