こうふくのなかに
初出:「読売新聞 夕刊」1964(昭和39)年1月13日
書き出し
これが第六回目の年男であろうか。あともう二回ぐらいは年男になれそうな気もするがあと三回はむずかしいかも知れない。明治二十五年壬辰の四月九日はどんないい星まわりの日であったか、わたくしは森羅万象から美を見いだす能力を与えられ、また師友や家族のすべての愛情の中に生きることのできるのは、われながら、よほど祝福された身の上と思う。去年は偶然にも紅葉の美を満喫したから、ことしは花をぞんぶんに見たいものである…
3d7518c17a09さんの感想
幸福であるから生きたいけど死んでもいいっていうのは、穏やかで羨ましい。いいなあ。