じょよう
01 前篇
01 ぜんぺん
初出:「探偵実話」世文社、1954(昭和29)年1月
書き出し
一いつ、どこで、どうして、死ぬかということが、ただ一つ残っている問題だった。青山浩一は、もと浜離宮であった公園の、海に面する芝生に腰をおろして、向うに停泊している汽船を、ボンヤリと眺めていた。うしろには、まっ赤な巨大な太陽があった。あたりは見る見る夕暮の色を帯びて行った。ウイーク・デイのせいか、ときたま若い二人づれが通りかかるほかには、まったく人影がなかった。伯父のへそくりを盗み出した十万円は、二…
decc031a3fabさんの感想
読んでみたら、中編も後編も読みたくなってきた。
阿波のケンさんさんの感想
予想道理の展開だな。倒錯した年上女性への思慕から殺人犯になっていく男の物語。