青空文庫

「二月堂の夕」の感想

二月堂の夕

にがつどうのゆう

初出:「新小説 臨時増刊 天才泉鏡花」1925(大正14)年5月

書き出し

奈良の二月堂のお堂の下で、大勢の見物人が垣を作つて一人の婆さんの踊りを踊るのを眺めてゐる。婆さんは五十四五ぐらゐで、メリンス友禪の色のさめた長襦袢一つに、紺のコール天の足袋はだしになり、手には花やかな舞扇を持つて舞つてゐる。婆さんのうしろには、かう云ふ古い上方のお寺でなければ見られない、優雅な物さびた土塀がある。その塀の壁に阿彌陀樣だか如來樣だか、何か知れない小さな御佛の繪像を懸け、チーン、チーン

2024/04/29

19双之川喜41さんの感想

 奈良の お水取りの日なので 大松明が やがて ともされる。谷崎は 暮れなずむ中で 婆さん連の奉納踊りの 舞扇のふちが 金色に キラキラするのに 詩味を 覚えるのである。同者の なんとか礼讚を ふと 思い出したりた。

2021/02/27

4968109944abさんの感想

夕方の二月堂への暗い道と、幽玄な雰囲気を思い出しました。

1 / 0