青空文庫

「お前は此の頃よくねむる」の感想

お前は此の頃よくねむる

おまえはこのごろよくねむる

初出:「新日本文学 第七号」婦人民主クラブ、1947(昭和22)年6月号

書き出し

お前は此の頃よくねむる朝もなかなか目が覚めない若いお前には深いねむりが必要なのだお前よお前は母の手に返ってきた日本が敗けたときお前はわたしの子供となったお前が生まれたときはじめてねむったあの時の母子のようにわたし自身によって生まれた子供として母の誇りをもって抱くことのできる何と言う喜びぞわたしは乳をしぼった出ない乳をしぼり、つかれて痩せ夜もねむらずにお前を育てた育てた赤ん坊やわたしは仮の母親でほん

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