つきはちゅうてんに
書き出し
月は中天に中野鈴子土も凍る夜友と二人炭のない部屋にねむろうとしているわれらの「戦旗」がいま二三の女の手にカギが渡され必死のこぶしを彼らの靴先が踏みくだこうとしている友の夫わたしの兄たちいく百の前衛は牢やいく千の兵士は満洲の戦場に狩り出され友と二人破れた雨戸の部屋にねむろうとしているガラスの窓に月が冴えて光る月は中天に輝々として底本:「中野鈴子全詩集」フェニックス出版1980(昭和55)年4月30日…
8eb05d040692さんの感想
人の思いに介せず月は輝く、それは無情の光なのかも