きがのなかから
初出:「プロレタリア文学 第一巻第五号」日本プロレタリア作家同盟出版部、1932(昭和7)年4月25日
書き出し
腹は凹んで皮ばかりのようだ口はほせからツバも出ない目はかすんでものが見えぬ三分作なのに地主はおしかけて来た来年の年貢をよこせとそして手をあわせて拝むわたしらを尻目にかけ一粒のこらずかっさらって行った毎日毎晩わたしらは夢中で外へ這い出たキョロキョロになって吹雪の中をかけまわった木の根をむしった草の芽をかんだ見つけ次第犬猫を殺し奪い合って食った腹がキリキリしたゲイゲイ吐いたいまは一匹の犬猫も見えぬ一つ…
e74c1c3b87acさんの感想
悲惨な状況が伝わってきた。そのなかで憎しみがうまれていくのが分かる
d6e8a0e1351dさんの感想
すごいね。 きっと、あたしは黙って死ぬな。死んだほうがいいや。面倒だもの。