青空文庫

「早稲田大学について」の感想

早稲田大学について

わせだだいがくについて

初出:「早稻田大學」文藝春秋新社、1953(昭和28)年10月20日

尾崎士郎22

書き出し

批判という言葉に拘泥すると、早稲田大学という特定な学校形式はまったく存在のないものになってしまう。特に学生のもつ生活内容が、内側から生ずる思想や情熱の環境によって基礎づけられることが稀薄となり、常に外側から来る政治力と結びつくことによって決定されるような傾向を示している時代には、特に学校の性格だけをとりあげて云々するということそれ自体が既に一種の時代錯誤でもあろう。しかし、それにもかかわらず、不思

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