りょうきのはて
初出:前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月
書き出し
前篇猟奇の果はしがき彼は余りにも退屈屋で且つ猟奇者であり過ぎた。ある探偵小説家は(彼も又退屈の余り、此世に残された唯一の刺戟物として、探偵小説を書き始めた男であったが)この様な血腥い犯罪から犯罪へと進んで行って、遂には小説では満足出来なくなり、実際の罪を、例えば殺人罪を、犯す様なことになりはしないかと虞れた由であるが、この物語の主人公は、その探偵作家の虞れたことを、実際にやってしまった。猟奇が嵩じ…
0c2892c2e65fさんの感想
これは確かに破綻している。 江戸川乱歩の長編のなかでも間違いなく失敗作である。ある種、哀しい…後篇でもし明智小五郎が登場しなかったらと思うと…題名はよいのだが…