青空文庫

「老妓抄」の感想

老妓抄

ろうぎしょう

初出:「中央公論」1938(昭和13)年11月号

書き出し

平出園子というのが老妓の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。そうかといって職業上の名の小そのとだけでは、だんだん素人の素朴な気持ちに還ろうとしている今日の彼女の気品にそぐわない。ここではただ何となく老妓といって置く方がよかろうと思う。人々は真昼の百貨店でよく彼女を見かける。目立たない洋髪に結び、市楽の着物を堅気風につけ、小女一人連れて、憂鬱な顔をして店内を

2026/02/22

艚埜臚羇1941さんの感想

  発明家 気取りの 好いたらしい 青年に 肩入れ しているので 衆目の 一致する ところは あれは 若い燕 かもと いうことに なるのは 無理もない。老妓は 年々に 我が 哀しみは 深くして いよよ はなやぐ 我が命かな と心境を 詠む。終期高齢者に ありそうな 心情で もらい泣きの 世界ではあると 感じられた。 

2022/01/26

阿波のケンさん36さんの感想

老妓の気前の良い若者への対応が常識では測れないな。きっぷの良い姐さんといったところか。

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