青空文庫

「みちのく」の感想

みちのく

みちのく

初出:「雄弁」1938(昭和13)年9月号

書き出し

桐の花の咲く時分であった。私は東北のSという城下町の表通りから二側目の町並を歩いていた。案内する人は土地の有志三四名と宿屋の番頭であった。一行はいま私が講演した会場の寺院の山門を出て、町の名所となっている大河に臨み城跡の山へ向うところである。その山は青葉に包まれて昼も杜鵑が鳴くという話である。私はいつも講演のあとで覚える、もっと話し続けたいような、また一役済ましてほっとしたような——緊張の脱け切ら

2022/02/16

19双之川喜41さんの感想

 四郎馬鹿と 呼ばれている 夢に生きている 彼は (利口にならなきゃ 俺さに 蘭さんは 嫁に来ない) と言い残して 忽然と 姿を消す。呉服屋を 継いだ お蘭ばあさんは 年下の四郎を 延々と待ち続ける。息苦しいほど 切なさが 胸に迫る 語り口と 想った。

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