青空文庫

「生い立ちの記」の感想

生い立ちの記

おいたちのき

初出:弟と母のこと「群像 第九巻第十一号」講談社、1954(昭和29)年10月1日

小山55

書き出し

思い出私は数え年の二つのとき、父母に伴われて大阪へ行った。大正の始であった。その頃、私の父は摂津大掾の弟子で、文楽座に出ていた。父は二つのとき失明した。脳膜炎を患ったためだという。父は十三四の頃初めて大阪へ行き、はじめ五世野沢吉兵衛の手解をうけ、その後当時越路太夫と云った摂津大掾のもとに弟子入りをした。祖父の姉で出戻の身を家に寄食していた人が、父に附添って行った。父は時々、学生の帰省するように、東

2020/11/20

19双之川喜41さんの感想

 浅草に行くときは 仕舞屋(しもたや)の土間を通り抜けて 廊外へ出るるという下りは 一葉などの作品に 良くみられる。 鼬や青大将が出没したと言うから  はるかにのどかな 時代であった。 過ぎてしまえば 何もかも 懐かしいと感じた。

1 / 0