青空文庫

「唐招提寺木彫如来形像」の感想

唐招提寺木彫如来形像

とうしょうだいじもくちょうにょらいぎょうぞう

初出:「日本美術の鑑賞 古代篇」帝国教育会出版部、1942(昭和17)年6月20日

書き出し

唐招提寺木彫如來形像高村光太郎唐招提寺には鑑眞和上に隨從して來た諸律僧の中の優れた彫刻家が、唐風の樣式をそのまま作り出した佛像が多いので、一種別樣の作風が見られて興味がある。そして此の律宗獨特の作風がすぐあとにつづく弘仁の密教的佛像に影響を與へてゐる點もおもしろい。この如來形像の一木造りの殘缺も遺憾なく當時傳來の技法を示してゐる。大陸で發達した石彫彫刻の技法が檀木の彫刻に自然と移行して來て、この如

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