青空文庫

「三たび東方の平和を論ず」の感想

三たび東方の平和を論ず

みたびとうほうのへいわをろんず

初出:「新日本 第四卷第五號 創刊三周年記念號 臨時増刊」冨山房、1914(大正3)年4月3日

大隈重信34

書き出し

一極端より極端に移る対支政策我輩の東方平和論は、本誌に於ては今度を初めてとするが、前後を通じてこれで三度である。その第一回は今より約二十年前、ちょうど日清戦後列強の間に支那分割の形を現じた時であった。最初列強は支那を目するに眠獅を以てした。それは当時清朝の重臣曾紀沢の巴里に於ける演説に、自国を擬するに眠れる獅子を以てし、一たび覚醒せんか、支那はまた今日の支那に非ず、獅子一吼百獣震駭する底の猛威を振

2019/05/27

ad21ac0d6316さんの感想

辛亥革命によりシナ政権を簒奪した袁世凱の政治基盤は脆弱であるから、今こそ日本が援助して友好国としてシナを確固たる独立政権たらしめよ、が大隈の論旨である。しかし肝心の袁世凱なる人物を見誤り組立た論であるから虚論にしか過ぎない。袁世凱に孫文の政治理念があれば大隈のシナ援助論も有効であろうが彼は大盗賊に過ぎなかった。大盗賊を相手に平和論を述べても意味がない。

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