青空文庫

「新島先生を憶う」の感想

新島先生を憶う

にいじませんせいをおもう

二十回忌に際して

にじっかいきにさいして

初出:「實業之日本 第拾參卷第參號」實業之日本社、1910(明治43)年2月1日

大隈重信11

書き出し

我輩の知れる二大教育家この春は京都同志社の創立者たりし故新島襄君の二十回忌に当るのである。我輩は君と相知ること深かりしにはあらねどまた因縁浅しということを得ない。況んや我輩もこの三十年間学校教育の事では苦労をしているのであるから、君の如き立派な人格と一定の主義を有する教育家が早世した事を憶い出すと実に残念で堪らぬ。明治年間に功労ありし教育家は少なくない。しかし我輩の最も推服しているのは福沢先生と新

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