青空文庫

「寐顔」の感想

寐顔

ねがお

初出:「女性」1923(大正12)年6月

永井荷風13

書き出し

竜子は六歳の時父を失ったのでその写真を見てもはっきりと父の顔を思出すことができない。今年もう十七になる。それまで竜子は小石川茗荷谷の小じんまりした土蔵付の家に母と二人ぎり姉妹のようにくらして来た。母の京子は娘よりも十八年上であるが髪も濃く色も白いのみか娘よりも小柄で身丈さえも低い処から真実姉妹のように見ちがえられる事も度々であった。竜子は十七になった今日でも母の乳を飲んでいた頃と同じように土蔵につ

2019/11/03

19双之川喜41さんの感想

 題意は 娘と二人きりの 母子家庭の 母親の顔立ちをさす。 母の 医者との噂話を 小耳にはさみ 娘は 艶書を渡されたりする。 娘は 打ち解けた心持ちで 母を 見守れるようになっていく。

2019/10/04

01d9e27c2b52さんの感想

娘の心情、母の思いがよく伝わってくる。 荷風の本領発揮。

2018/04/19

ec538f32331eさんの感想

二人暮らしの美しい未亡人と娘。思春期になった娘が母親も「女」であることを理解し優しい気持ちで見守って行こうという気持ちが健気でいとおしい。永井荷風の繊細さを感じる。

2017/06/08

らいおん丸さんの感想

切ない…

2017/05/01

a02ef6390fdbさんの感想

医者と母に対する複雑な龍子の心境を感じ取れ、 自分自身にとってそれは幸せに近い感情だった。 最後は清々しく読み終えた。

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