じんりどうめいまさにならんとす
初出:「郷土研究一卷八號」郷土研究社、1913(大正2)年10月10日
書き出し
狸の化けた憑いたは皆大いなる寃罪で、永い間人と狸との感情を疎遠せしめて居た主因は「カチ/\山童話」であつたと云ふことが、此頃漸く明瞭ならんとするのは自他の爲慶すべき傾向である。狸は人間に於て渡瀬理科大學教授の外に、更に一箇の有力且つ善良なる同情者を得た。それは史蹟天然記念物保存會の戸川殘花翁である。翁は此頃タヌキ考の稿本を自費印刷して我々に頒ち、狸が我々に取つて百の愛すべきあつて一つの憎むべき無き…
c29aac685400さんの感想
柳田先生がこんなにタヌキを愛しているとは。たぬきの毛を筆に利用するぐらいなら、害獣であるネズミのひげを使った方が合理的などと無理を言うのが面白い