明治文明史上に於ける福沢翁
めいじぶんめいしじょうにおけるふくざわおう
初出:「慶應義塾學報第百拾七號」慶應義塾學報發行所、1907(明治40)年5月15日
大隈重信約18分
書き出し
塾長、閣下、諸君、今日は慶應義塾五十年の祭典にご案内を受けまして祝辞を述ぶることは私にとって最も光栄、且つ最も興味を感ずる次第である(拍手)。既にただいままで福沢〔諭吉〕先生に対する種々の御話は、先生の薫陶を受けられた尾崎君に依て、ほとんど遺憾なく説明されたのであります。私の言わんとすることも大部分は既に言い尽されたのであります。しかしながらまだ残っている事がある。最も必要な事が残っている。これは…
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