青空文庫

「全都覚醒賦」の感想

全都覚醒賦

ぜんとかくせいふ

初出:「早稻田學報 第百拾貮號」早稻田學會、1905(明治38)年1月1日

北原白秋14

書き出し

上静かにすゝむ時の輪の軋つたへて幽かにも——白光、小鳥にゆるゝごと明日の香ゆらぐ夢の浪薄紫にたゞよひて白帆張りゆく霊の舟円らに薫る軟かぜの千里の潮の楽の音と人が息吹は力あるいのちの韻、永久に血の脈搏と大闇の沈黙やぶりて響くまで——神澄みわたる雪の夜の聖きひと夜を神秘なる天の摂理と黙示との悟うるべく厳かに書万巻の廬をいでゝ雪に清しき頬をうたせ我、鶴

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